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ペットショップを開業する為の申請や免許まとめ|ペットショップを始めるなら知っておきたい手続きと注意点

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なにかと話題になるペット業界ですが、ペットショップを開業したいと思う方も少なくないと思います。ペットショップを開業するというのは、動物好きなら誰もが憧れる夢のひとつです。

 

しかし、ペットショップを開業するには、ただ動物が好きというだけでは不十分です。動物の適正な取扱いや飼育管理に関する法律や規制を守る必要があります。また、店舗の立地や仕入れ先、資金や人材など、経営面でも様々な課題があります。

 

そこで、この記事では、ペットショップを開業するために必要な申請や免許についてまとめてご紹介します。ペットショップを開業するにはどのような形態があるのか、どのような手続きが必要なのか、どのような資金が必要なのかなど、詳しく解説していきます。また、ペットショップを成功させるために必要なことやコツもお伝えします。

 

 

ペットショップを開業するという夢を実現するためには、事前にしっかりと準備をすることが大切です。この記事を参考にして、ペットショップ開業に向けて一歩ずつ進んでいきましょう。それでは、さっそく見て行きましょう。

 

ペットショップ開業にかかる費用と収益

 

まずペットショップを経営するには、ただ動物が好きというだけではなく、多くのことを考える必要があります。例えば、開業にかかる費用や収益の見込み、自分自身の適性や能力などです。まずは、ペットショップ開業に関するこれらのポイントについて詳しく解説していきます。

 

まず、ペットショップ開業にかかる費用について見ていきましょう。ペットショップ開業には、店舗用の物件取得費から内外装工事代・什器費まで、あらゆる費用がかかります。開業に必要な費用を大まかにまとめてみました。

 

物件取得費用:例

保証金400万円・礼金40万円・手数料40万円・家賃40万円

 

店舗投資費用:例

店舗内外装工事300万円・什器備品等100万円

 

運転費用:例

仕入れ費用200万円・人件費100万円・家賃光熱費60万円・宣伝・広告費・20万円

 

合計:約1,300万円

 

ペットショップは店舗経営の中でも比較的広い土地を必要とするため、物件取得費・店舗内外装費は高額になりがちです。また什器費は生体を展示するショーケースが必須になるほか、トリミングサロンやペット用品の販売を行う総合ペットショップならさらに什器費・備品代が高額になるでしょう。

 

ランニングコストとしては、通常の家賃光熱費に加え、ペットの飼育費がかかることもペットショップの特徴です。フランチャイズの場合には毎月ロイヤリティが発生し、その金額は数十万円程度かかることもあります。

 

上記の計算はあくまで一例であり、扱う商品や店舗の規模によっても金額は大きく異なります。いずれにしても店舗運営ではある程度高額な費用がかかるので、1,000~1,500万円以上は覚悟する必要があるでしょう。

 

次に、ペットショップ収益の見込みについて見ていきましょう。ペットショップ収益は主に生体の販売と関連商品・サービスの売上から成り立ちます。生体の販売は利益率が高い反面、需要や在庫管理が難しいという特徴があります。

 

関連商品・サービスは利益率が低い反面、需要や在庫管理が安定しているという特徴があります。したがって、収益を安定させるためには、生体と関連商品・サービスのバランスを考えることが重要です。ペットショップ収益の見込みを計算する際には、以下のような要素を考慮する必要があります。

 

・店舗の立地や規模

・扱う生体の種類や価格

・関連商品・サービスの種類や価格

・競合店との差別化

・集客力や販売促進力

・人件費や経費

 

これらの要素によって、ペットショップ収益は大きく変わります。一般的には、坪あたり10~20万円程度の売上が見込めると言われていますが、これはあくまで目安であり、実際には個々の店舗によって異なります。また、オープン当初はトリミングやペットホテルといったサービスとそれに付随する商品の販売数量が少なくなるため、売上安定時より月間50~100万円程度低くなります。

 

 

ペットショップ開業に向いている人と向いていない人

次に、ペットショップ開業に向いている人と向いていない人の特徴について見ていきましょう。ペットショップ開業に向いている人は、以下のような特徴を持つ人です。

 

動物が好きでもあまり愛情を持ちすぎない人:

動物を家族同様に扱うことは良いことですが、ペットショップでは生体を販売することもあります。その際に感情的になりすぎると、客観的な判断ができなくなったり、飼育者とのトラブルに発展したりする可能性があります。また、動物の飼育や管理に関する知識や技術も必要です。

 

基本的にポジティブな人:

ペットショップ経営は思わぬトラブルや困難に直面することも多くあります。例えば、生体の病気や死亡、飼育者からのクレームや返品、競合店との競争などです。そうした状況に対しても前向きに対処できる人でなければ、経営者として成り立ちません。

 

ある程度の小言や圧はスルーできる人:

ペットショップでは生体だけでなく飼育者とも接することになります。飼育者からは無理難題や不満を言われることもありますし、自分の意見を押し付けられることもあります。そうした場合にも冷静に対応できる人でなければ、コミュニケーションがうまくいかず、信頼関係を築けません。

 

一方、ペットショップ開業に向いていない人は、以下のような特徴を持つ人です。

 

行動を起こさない人:

ペットショップ開業には多くの準備や手続きが必要ですが、それだけでは成功しません。実際に自分で行動してみないとわからないことも多くありますし、市場やニーズは常に変化しています。調べものだけで時間を費やすよりも、実践的な学習や試行錯誤を重ねることが大切です。

 

感情的になりやすい人:

ペットショップでは生体や飼育者とのトラブルに遭遇することもあります。そうしたときに感情的になってしまうと、問題を解決するどころか、さらに悪化させてしまう可能性があります。また、感情的になると自分の判断力や集中力も低下します。ペットショップ経営者は冷静さと忍耐力を持つことが求められます。

 

自分の考えややり方に固執する人:

ペットショップ経営には柔軟性が必要です。市場やニーズは常に変化していますし、競合店との差別化も重要です。自分の考えややり方に固執していると、時代に適応できなくなったり、お客様の要望に応えられなくなったりします。また、スタッフや仕入れ先とのコミュニケーションも円滑に行えません。ペットショップ経営者は常に新しい知識や技術を学び、改善することが必要です。

 

 

ペットオークションとペットショップの関係性

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まずペットオークションとは、ブリーダーが持ち寄った犬や猫をペットの販売業者が競り落とす競り市のことです。現在、日本のペットショップで販売されている犬猫の半数以上は、ブリーダーからペットオークションを経由して店頭に並ぶと言われています。つまり、「ブリーダー→ペットオークション→ペットショップで販売」という流通経路になっています。

 

ペットオークションは一般人ではなく、以下で説明しますが、動物取扱業者の登録をした会員制の業者だけが利用できます。動物取扱業者とは、動物取扱業法に基づき都道府県知事や指定都市市長から登録を受けた業者のことです。動物取扱業者には、飼育・展示・販売・預かり・訓練・供用・捕獲・引取り・譲渡・提供・避妊去勢等・殺処分等の11種類があります。

 

ペットオークションに参加する場合は、販売業者または飼育業者として登録する必要があります。登録したら、次に入札を希望するペットオークション業者に入会申し込みをします。入会申し込みには以下の書類が必要です。

 

・動物取扱業登録証の写し

・動愛法責任者受講修了証の写し(過去1年以内日付有効)

・オークションメンバー規定同意書

・振込先依頼書

・振込先口座通帳写し

 

これらの書類を提出した後、入会金(5~10万円)と年会費(2~10万円)を支払うと、入会が完了します。入会したら、オークションの開催日に会場に行き、出品された犬猫を目視でチェックし、競りに参加します。競りに参加する方法は、オークション業者によって異なりますが、一般的には手元の端末スイッチを押して落札意思を表示し、最高値を示したバイヤーが落札となります。落札したら、落札金額の手数料(5~8%)を支払い、犬猫を引き取ります。そして店頭で販売するという流れになります。

 

ペットオークションの問題点

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ペットオークションは、ブリーダーとペットショップの間に存在する流通の仕組みです。しかし、この仕組みには動物や消費者の利益を損なう様々な問題点が指摘されています。例えば、ペットオークションでは、トレーサビリティ(流通経路の追跡可能性)が確保できず、ブリーダーの施設や動物の管理体制、親犬の情報などを落札者や消費者が確認できないこと。

 

また、生後間もない犬猫が空気穴が空いたダンボールやケージの中に入れられ、長時間の移動やストレスにさらされること。さらに、感染症や寄生虫などの病原体を持っていた場合は、オークション会場やペットショップで他の動物に感染させる恐れがあること。

 

これらの問題は、動物の健康や福祉に深刻な影響を及ぼすだけでなく、飼い主や社会にも多大なコストをかけることになります。※ちなみに、ペットオークションの闇についてはコチラの記事⇒【ペットオークションと生体販売業界の闇】でご紹介しています。

 

ペットショップ開業に必要な申請や免許

ではここからは、ペットショップ開業に必要な申請や免許の種類と手順について見て行きましょう。ペットショップを開業するには、動物愛護管理法に基づいて、第一種動物取扱業の登録を受ける必要があります。

 

第一種動物取扱業とは、営利目的で動物の販売や保管などを行う業者のことです。第一種動物取扱業には、販売、保管、貸出し、訓練、展示、競りあっせん、譲受飼養の7種別がありますが、ペットショップでは主に販売と保管の種別が該当します。

 

第一種動物取扱業の登録を受けるためには、次の手順を踏む必要があります。

 

1.動物取扱責任者の選任

2.申請書の作成

3.申請書の提出

4.施設の検査

5.登録証の交付

6.営業開始

 

動物取扱責任者とは、常勤職員から選任される者で、動物の適正な取扱いに関する知識や技能を有し、獣医や愛玩動物看護師などの資格を持つか、実務経験や飼養経験がある者です。動物取扱責任者は、年に1回以上研修を受ける必要があります。

 

申請書には、氏名や住所、事業所の名称や所在地、営もうとする種別や業務内容などを記載します。また、飼養施設がある場合はその所在地や構造なども記載します。申請書には添付書類も必要です。添付書類には、動物取扱責任者の資格証明書や実務経験証明書などがあります。

 

申請書は、事業所の所在地を管轄する都道府県知事(指定都市にあってはその長)に提出します。提出時には手数料も支払います。手数料は都道府県によって異なりますが、1種別あたり15,000円程度です。

 

申請書を提出した後、施設の検査が行われます。検査では、施設の構造や規模が基準を満たしているかどうかや、動物の健康状態や管理方法が適切かどうかなどが確認されます。検査で問題がなければ、登録証が交付されます。登録証は5年ごとに更新する必要があります。登録証を受け取ったら、営業開始前に店舗に標識を掲示する必要があります。標識には登録番号や種別名などを記載します。

 

以上がペットショップ開業に必要な申請や免許の種類と手順です。ペットショップは生き物を扱うため、法律や基準に厳しく従うことが求められます。以下で、詳しく見て行きましょう。

 

動物の適正な取扱いや飼育管理に関する法律や規制

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ペットショップで犬や猫を販売する場合は、動物愛護管理法により、「マイクロチップの装着」や「所有者情報の登録」が義務付けられました。マイクロチップとは、犬や猫の体内に埋め込む小さな電子タグで、個体識別番号や所有者情報などが記録されています。これにより、迷子や遺棄などの事故が起きた際に飼い主を特定しやすくなります。

 

マイクロチップの装着は販売前に行われるべきですが、販売後でも可能です。所有者情報の登録は販売後14日以内に行われるべきです。マイクロチップの装着や所有者情報の登録を怠った場合は罰則があります。

 

また、ペットショップで危険な動物(例えばライオンやワニなど)を販売する場合は、「特定(危険)動物の飼育規制」も遵守しなければなりません。特定(危険)動物とは国が定めた危険性の高い動物とその交雑種であり、愛玩目的で飼うことが禁止されています。特定(危険)動物を飼う場合は都道府県知事又は政令指定都市の長の許可が必要であり、動物が脱出できない構造の飼養施設を設けるなどして事故防止を図らなければなりません。また、マイクロチップによる個体識別措置も義務付けられています。

 

さらに、ペットショップでは動物の飼い主や占有者としての責任も果たさなければなりません。動物愛護管理法では、動物の種類や習性に応じて動物の健康と安全を確保するように努めることや、動物が人の生命や財産に害を加えたり迷惑を及ぼしたりしないように努めることなどが定められています。

 

また、みだりに繁殖することを防止するために不妊去勢手術等を行うことや、動物による感染症の予防のために必要な注意を払うことなども努めなければなりません。動物を虐待したり遺棄したりすることはもちろん禁止されており、罰則があります。

 

以上のように、ペットショップ開業には様々な法律や規制が関わってきます。動物は人間と同じく命あるものであり、人間の利益だけでなく動物の幸せも考える必要があります。ペットショップを開業する前には、動物愛護管理法やその他の関連法令をよく確認しておきましょう。ちなみに、本当に許せないのですが、犬や猫を使い捨てにするペット業界者は多いです。詳しくはコチラの記事⇒【ペットビジネス業界の闇5選まとめ】をご確認下さい。

 

動物愛護管理法「マイクロチップの装着」義務について

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動物愛護管理法による「マイクロチップの装着」義務についてもう少し詳しく見て行きましょう。まず、マイクロチップとは、直径2mm、長さ12mm程度の円筒形で、外側に生体適合ガラスを使用した電子標識器具の事を指します。

 

最近では直径1.4mm×長さ8.2mm程度のものが主流になりつつあります。マイクロチップには世界で唯一の15桁の数字(ISO規格の個体識別番号)が記録されており、専用のリーダーで読み取ることができます。

 

ちなみに、マイクロチップは、動物病院などで獣医師が専用の注入器を使って皮下に埋め込みます。痛みは普通の注射と同じくらいといわれています。品種にもよりますが、犬は生後2週齢、猫は生後4週齢頃から埋め込むことができるとされています。装着場所は、首の後ろ(背側頸部)皮下が一般的です。

 

マイクロチップを装着した獣医師からは「マイクロチップ装着証明書」が発行されます。このマイクロチップ装着証明書は、飼い主の情報をデータベースへ登録する際に必要になりますので、なくさないように大事に保管してください。

 

現在は、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫について、マイクロチップの装着が義務化されています。つまり、ブリーダーやペットショップ等で購入した犬や猫にはマイクロチップが装着されており、飼い主になる際には、ご自身の情報に変更する必要があります。さらに、他者から犬や猫を譲り受けて、その犬や猫にご自身が獣医師に依頼してマイクロチップを装着した場合には、ご自身の情報の登録が必要になります。

 

飼い主の情報は、ご自身のパソコンやスマートフォンを使って、「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度のウェブサイトから申請や届出を行ってください。なお、登録申請の際には、獣医師が発行したマイクロチップ装着証明書を添付する必要があります。登録が完了すると登録証明書が発行されますので、大事に保管してください。

 

登録事項(住所や連絡先等)に変更が生じた場合には、登録事項の変更の届出をしなければなりません。また、飼育している犬や猫が死亡した場合にも、指定登録機関に届出をしなければなりません。上記の手続きを行わないと法律違反になりますので、注意してください。

 

マイクロチップを装着することは、大切な犬や猫を守ることにつながります。迷子や災害など「もしも」のときの備えになるだけでなく、捨てられたり、保護されても飼い主がわからない不幸な動物たちを減らし、人と動物が共に暮らしやすい社会を目指していきましょう。

 

ペットショップ運営を成功させるコツと注意点

 

ペットショップを開業するには、必要な人材を採用しなければなりません。ペットショップでは生き物を扱うため、健康管理や衛生管理だけでなく、お客さまへの接客やアドバイスも重要です。上記で説明した法令などを理解しているのは人、動物に関する知識や経験を持っている人や動物好きな人を採用することが望ましいでしょう。

 

また、多店舗展開を検討している場合には、指定の資格を所有している人を採用しておくと、動物取扱責任者にすることが出来ます。先々の事も考えながら採用を行ないましょう。

 

またペットショップを成功させるためには、ほかのお店にはないような工夫が必要です。特に、ペットショップを開業する場所や地域の選択は重要です。集客には店舗の立地も影響しますし、競合店の状況や地域のニーズも考慮しなければなりません。

 

例えば、都心部では狭い部屋で暮らす人が多いため、小型犬や猫などの需要が高いでしょう。一方で郊外では広い庭で暮らす人が多いため、大型犬や鳥類などの需要が高いかもしれません。また、近くにペットショップが多くある場合には、差別化するために特徴的な商品やサービスを提供する必要があります。

 

その為、物件探しも重要です。物件探しでは、店舗の規模や間取りだけでなく、防音や防臭対策も考慮しなければなりません。ペットショップは生き物を扱うため、鳴き声や臭いによるトラブルが起こる可能性があります。物件オーナーや近隣住民に迷惑をかけないように、防音や防臭対策をしっかり行なうようにしましょう。

 

最後に、ペットショップを開業する仕入れルートの確保も重要です。生き物の仕入れになるので、元気で健康な生体を安定的に仕入れることができるルートを確保しておく必要があります。信頼できるブリーダーさんや専門業者を見つけるようにしましょう。販売する地域の状況に合わせた生体を扱うようにしなければ、売上を伸ばすことが難しい傾向にあります。

 

 

まとめ

ペットショップ開業をするというのは、動物好きなら夢のようなことですが、同時に大変なことでもあります。ペットショップを開業するには、多くの申請や免許を取得する必要があります。また、店舗の立地や仕入れ先、資金や人材など、経営面でも様々な問題に直面する可能性があります。ペットショップを開業するということは、動物の命を預かるということでもあります。動物の適正な取扱いや飼育管理に関する法律や規制を守るだけでなく、動物の健康や幸せを第一に考えることが求められます。

 

しかし、ペットショップ開業にはやりがいもあります。自分の好きな動物に囲まれて仕事ができることは、多くの人にとって羨ましいことです。また、ペットショップを通じて、動物と人との絆を深めることができることも魅力的です。動物愛護の意識を高めることにも貢献できます。大変ですが、それ以上に素晴らしいことが待っています。