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ペットショップが儲かる理由がヤバい|ペットオークションと生体販売業界の闇

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犬や猫は商品になっている。そんな商品を育てているのが「ブリーダー」と呼ばれる生体販売を生業にしている者達。そしてその生体を買い取るのがペットショップとなる。毎年多くの悪徳ブリーダーや個人のブリーダーが潰れていくが、そんな中、何故かペットショップだけは大きく利益を上げて運営を継続している。

 

 

では何故ペットショップは利益を上げて運営ができるのか?今回は、実際にペット業界にいた私が業界の闇を暴露したいと思います。とくに今回は生体販売に大きく着目してご紹介したいと思います。それでは、見ていきましょう。

 

ペットオークションとは

※画像引用元はコチラ

 

約50%のペットが「ペットオークション」と呼ばれる会場で生体をブリーダーから直接購入します。生体は販売が可能になる時期になるとこのペットオークションに連れていかれ、オークションにかけられます。参加者は大きな企業から個人参加まで様々で、それぞれ席に着いたボタンを握りながらほしい生体が現れるのを待っています。

 

最初はブリーダーの提示した価格から始まり、購入者がいなければどんどんと生体価格は減少していきます。この時ペットショップ側はほしい生体がいてもすぐにボタンを押すことはありません。出来る限り安い価格で買う為です。ですが、ブリーダーの方もこれ以下の価格では売れないとなった場合ボタンを押して辞退することもできるので、待ちすぎるとほしい生体が手に入らないことや、同じ生体が欲しい人と競って高値を支払う場合もあります。

 

ペットオークションの裏話

「小さければ小さいほどいい」という日本独特の感性のせいで、ペットオークションでは販売可能な月齢に至っていないにも関わらず出荷されることが多々あります。さらには成長を抑えるためにご飯を満足に与えず、ガリガリな子もたくさん見てきました。

 

ペットショップの利益の出し方

ペットオークションで2万円で買い取られた子犬が45万円でペットショップに並んで、すぐに飼い主が見つかりました。そうなると、単純計算で43万円の利益が出たことになりますよね。勿論、ワクチン代や購入してから売れるまでのお世話代を引くともう少し利益は下がりますが、大体の人はペットの購入と一緒にグッズやケージ、ごはん、おやつなどを買うと思います。そうなれば売り上げはもっと上がることになりますよね。これが、ペットショップが儲けている理由です。

 

売れ残ったペットはどうなる

 

飼い主が見つからなかった子犬はどうなるのでしょうか?それは、ペットショップによって様々です。ブリーダー業をしている人に格安で売る場合、自社で行っている繁殖施設に送られる場合、最悪の場合は昔本当に日本で行われていたように殺処分や保健所に行く場合もあります。

 

ブリーダー業も同時に行っているペットショップでは、売れなかった子犬を施設に送り親犬として過ごさせます。ただ親犬になったと言っても、解放されるか死ぬまでは狭いゲージの中で一生を過ごすことになります。つまり繁殖用に飼殺される訳です。

 

中には行き場がなくなるペットもいます。あるペットショップにいたゴールデン・レトリーバーはペットショップに来てからしばらくたっても売れなかったため入荷した時よりも大きく成長してしまいました。そうするとペットショップの店員はその犬の給餌量を制限し始めます。

 

結果その子はまだ六か月の子犬であるにもかかわらず死んだ目をしており、あばらが浮き出ていました。当然人間にそのような仕打ちをされた子が知らない人を見て尻尾を振るわけがありません。その子は色々な人が来るのを伏せたままぐったりとしているだけでした。この子の行き場はもう決まっていました…

 

何故このような事態が起きるのでしょうか?それは、ペットはペットショップで買うものと思い込んでしまっている私達や、ペットを商品としてしか思っておらず、同じ命を持った生き物だと思っていない人間がいるからです。では、どうすればこのような事態を防げるのでしょうか?

 

不幸なペットを出さない対処方法

 

では、どうすればこのような不幸な子を出さずに済むのでしょうか?まずは、ペットショップでペットを買わないことです。そして、直接ブリーダーさんから購入、もしくは譲渡してもらう事をおススメします。フランスではペットの購入が愛護法で禁止となりましたが、これによるメリットはいくつかあります。

 

一つ目は、社会化期です。社会化期とは好奇心が一番大きい時期の事で、この時期にペットはいろいろなものに慣れていきます。また、親や兄弟と遊んだりして「こうしたら痛い思いをする」「これは相手に嫌がられる」など、他の動物とのコミュニケーションの方法を学習する時期でもあり、特に子犬や仔猫にはとても大事な時期といわれています。この社会化期をペットショップで一人で過ごすことにより、相手とのコミュニケーションの仕方や、遊び方、カーミングシグナルなどを学ぶことができなくなり、人見知りや車が怖いといった生体の性格に強い影響を及ぼすのです。

 

では、何故ブリーダーの元で過ごすといいのでしょうか?それは、新しい飼い主のもとにいくまでは兄弟や親犬、ブリーダーの元にいるほかの犬などと接しているからです。兄弟が新しい飼い主の元へ行っても親犬や他の犬がいる為、そこでコミュニケーションの方法を学ぶことができます。

 

二つ目は、遺伝です。ペットショップにいるペットの場合、親犬の性格でブリーディングをしていないことがほとんどです。そして、性格というのは子供にも遺伝します。勿論、社会化期はとても重要ですがこの「性格の遺伝」もとても重要になってくるのです。たとえば、怒りっぽくて自傷癖のある柴犬と同じく怒りっぽい柴犬を掛け合わせた場合、子犬も怒りっぽくて自傷癖のある性格になる事があります。また、遊び方やうれしい時の表現なども親に似ている子供もいます。

 

優良ブリーダーと呼ばれるブリーダーの場合、「交配に適した性格の犬か」というところも考慮してブリーディングを行っています。たとえば、親犬にしようと迎えた犬がほかの犬とうまくコミュニケーションが取れず、犬が多い環境がストレスになる性格の子だった場合、譲渡に出すこともあります。また、交配・出産までは良かったが、いざ子育てが始まっても子育てを拒否したり、子供を噛もうとした場合も譲渡対象になります。基本的にはほかの犬とうまくコミュニケーションが取れ、怒りっぽさや攻撃性のなく、精神的に安定しているような子が繁殖に向いています。

 

ペットショップにいる生体の殆どは性格を考慮していないことがほとんどなので、迎えたは良いものの吠える、他の犬に対しての攻撃性が強い、権勢症候群などの問題行動を起こすことがあります。勿論、育て方が大きく関係していますが、元々の気質の場合直すことは難しいです。

 

どうしてもペットショップで購入したい場合

どうしてもペットショップで購入したい場合は、ペットショップに行ったら際、是非ペットの足の爪の長さを見てみてください。杜撰なペットショップであればあるほど爪は長く、逆に生体の扱いがちゃんとしているペットショップではきちんと手入れがされているので足の爪の長さは短いです。

 

もう一つは、トイレです。子犬がうんちを食べていてびっくりしたことはありませんか?子犬がウンチを食べるのはおなかがすいているときや栄養が足りていないとき、寄生虫がいるとき、大きなストレスがかかっている時で、いずれにせよいい意味はありません。また、トイレがきちんと清潔に保たれていないペットショップでは臭いがきつく、衛生状態も決して良いとは言えないでしょう。

 

ペットショップを利用するのはおススメしませんが、上記の事が丁寧にできている店舗は生体に足して愛情がある店舗と言えます。ただやはりペットショップはあくまでも商売なので、生体の保証はありません。

 

ペットショップで働いて分かったこと

ペット業界に足を踏み入れて分かったことは、「ペットは商品でしかない」ということです。たとえ生体が風邪をひこうが爪が長くて肉球に刺されそうでも、会社の犬である以上病院に連れて行ってもらえることは殆どありません。骨折などの大怪我をしたらさすがに連れてはいくとは思いますが、下痢が続く、ずっと咳をしている程度であればペットショップにおいてある薬を飲ませて終わりです。

 

ペットショップは、決してきれいな世界ではありません。売れなければ生体の扱いはひどくなっていくだけなのです。本当に残酷な商売です。

 

まとめ

ペットショップでお客さんとしてペットを見ていた時と、この記事を読んだ後とで、ペットショップに対する印象が変わったのではないでしょうか?実際私もペット業界に足を踏み入れるまでは皆さんと同じ立場でした。これ以上不幸なペットを出さないために、いいブリーダーがつぶれないように、大切な家族を迎えるときは最後までよく考えてみてください。そして、信用できるブリーダーさんから家族を迎えることを頭の片隅に置いていただけると嬉しいです。