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コンカフェの開業方法まとめ|コンカフェを開業するのに必要な申請から免許までのステップ解説

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コンセプトカフェ、通称「コンカフェ」は、特定のテーマを取り入れて店舗全体に反映させることで、他のカフェと差別化を図る飲食店の一形態です。アニメキャラクターや動物をテーマにしたカフェなど、様々なコンセプトが注目を集めています。しかし、コンカフェを開業するにはいくつかのステップを踏む必要があります。

 

まず、コンカフェの基本情報を理解しましょう。コンカフェは「コンセプト=特定のテーマ」を取り入れて運営される飲食店であり、メイドカフェや猫カフェなどもコンカフェに含まれます。さまざまな種類があり、コスプレ系、コラボ系、動物系、趣味系などがあります。これにより、ターゲットを絞り込んで集客できる特徴を持っています。

 

次に、コンカフェを開業する際のメリットを考えましょう。コンカフェは開業資金を抑えられる点が大きな利点です。内装や人件費を抑えて運営できるため、ラウンジやキャバクラよりも低コストで開業できます。また、スタッフ採用も比較的スムーズに行えることがあります。

 

さらに、コンカフェは集客力と利益率が高いことも魅力です。お客さんがキャストや動物を目的に来店するため、料理メニューはドリンクや軽食が中心。他の飲食店と比較して利益率が高く、市場規模も大きいです。

 

 

開業にはほとんどの場合で飲食店営業許可が必要です。また、風俗営業許可やコンセプト設計なども考慮しなければなりません。初期費用や資格、許可、開業までの手順をしっかり把握し、成功するコンカフェを構築しましょう。それでは、以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

 

コンカフェとは

 

コンカフェ(Concept Cafe)は、特定のテーマやコンセプトを持ち、それを店内全体に反映させた飲食店の一形態です。日本を中心に、世界中で人気を集めているカフェスタイルであり、そのユニークなアイデアや魅力的な雰囲気が多くの客を引き寄せています。

 

コンカフェの特徴は、他の一般的なカフェとは異なる点にあります。コンカフェは、特定のテーマやコンセプトを持っています。例えば、アニメキャラクターや動物、歴史的な時代背景などがテーマとして採用されています。他にもメイドカフェ、猫カフェ、バーチャルYouTuber(Vtuber)カフェなど、さまざまなコンセプトが存在します。

 

 

コンカフェ開業の流れ

コンカフェを開業する際のステップを詳しく解説いたします。以下は、大体の申請から免許までの流れです。

 

1、コンセプト・事業計画の決定(オープンまで12~11ヶ月):

コンカフェのテーマやコンセプトを明確にしましょう。ターゲット層や差別化ポイントを考慮して事業計画を立てます。

 

2、店舗物件を探す(オープンまで8ヶ月):

開業に適した物件を探し、契約を進めます。立地や広さ、内装などを検討しましょう。

 

3、資金調達(オープンまで5ヶ月):

開業資金を確保するために融資や投資を検討します。銀行や投資家との交渉を進めましょう。

 

4、実店舗準備(オープンまで4~2ヶ月):

内装工事や設備の準備を行います。家具や食器、備品の調達も忘れずに。

 

5,届出・申請、スタッフの採用・研修などの手続き(オープンまで1ヶ月):

飲食店営業許可や風俗営業許可の申請を行います。同時にスタッフの採用や研修も進めましょう。

 

コンカフェ開業に必要な申請から免許

 

コンカフェを開業する際には、主に以下の3つの申請や許可が必要と考えられます。

 

・飲食店営業許可のみ:

コスプレをしたスタッフとカウンター越しに会話をするスタイルで、接待行為は行わない場合に該当します。猫カフェなどの動物系コンカフェもこのパターンに該当します。

 

・飲食店営業許可 + 深夜酒類提供飲食店営業の届出:

深夜0時以降に酒類を提供する場合に必要な手続です。コンセプト“カフェ”と言えど、酒類を提供するカフェバーのような形態のお店も多いです。

 

・飲食店営業許可 + 風俗営業許可 (社交飲食店):

コスプレ系のコンカフェで、スタッフとの会話がメインのサービスになる場合に該当します。この場合、風俗営業許可を取得する必要があります。注意点として、風営法で定められた「接待行為」の定義には性別は関係ありません。男性スタッフが女性客に対して行う場合も同様に接待行為に該当します。

 

飲食店営業許可とは?

飲食店営業許可は、飲食店を営業するために必要な許可です。無許可で営業すると、食品衛生法や風営法違反となり、罰金や懲役刑が科される可能性があります。営業許可を受けるには、管轄の保健所に申請して検査に合格する必要があります。

 

▲営業許可の取得条件

営業許可を取得するためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。

 

〇食品衛生責任者の設置:

食品衛生責任者は、食品を扱う店舗において、食品の衛生管理を行う者です。

調理師、製菓衛生士、栄養士、船舶料理士、畜場法に規定する衛生管理責任者などの資格を持っている方が該当します。1店舗につき1人以上の食品衛生責任者を配置する必要があります。

 

〇営業許可証の申請:

営業許可証の申請書を作成し、管轄の保健所に提出します。申請書は保健所の窓口や各都道府県の自治体ホームページから入手できます。営業許可申請に必要な書類は以下の通りです。

 

・食品衛生責任者の資格を証明する書類

食品衛生責任者は、食品の衛生管理を行う者です。適切な資格を持っていることを証明する書類を提出します。

 

・飲食店営業許可申請書

保健所の窓口や各都道府県の自治体ホームページから入手できます。申請書には店舗の詳細情報や経営者の氏名、住所などを記入します。

 

・場所の見取り図

店舗の配置や出入り口、窓の位置などを示す図面です。

 

・営業設備の大要・配置図

調理台、冷蔵庫、流し台などの設備の配置を示す図面です。

 

・内装の配置の平面図

店内の席の配置やカウンターの位置、トイレの場所などを示す図面です。

 

・店舗周辺の地図

店舗の所在地を示す地図です。

 

・水質検査成績書(貯水槽や井戸水を使用する場合)

水道水以外の水源を使用する場合に必要です。

 

・登記事項証明書(法人の場合)

法人の場合は、登記事項証明書を提出します。

 

これらの書類を整えて、保健所に提出することで、営業許可を取得できます。正確な情報を提供し、スムーズに手続きを進めましょう。

 

深夜酒類提供飲食店営業とは?

深夜酒類提供飲食店営業とは、午前0時から午前6時までの深夜帯において、酒類の提供を主とする飲食店の営業を指します。居酒屋やバー、スナックなどがこれに該当します。深夜帯に営業するためには、飲食店営業許可を取得した後に、公安委員会に対して深夜酒類提供飲食店営業の届出をする必要があります。

 

以下は、深夜酒類提供飲食店営業の届出に必要な申請や必要な手続きについてです。

 

・届出書の作成:

深夜酒類提供飲食店営業の届出書を作成します。この書類は、公安委員会に提出するものです。届出書は、所轄の警察署や公安委員会の窓口で入手できます。

 

・届出期限:

営業開始日の10日前までに届出を行う必要があります。計画的に手続きを進めましょう。

 

・営業所の所在地:

届出書には営業所の所在地を正確に記入します。

 

・営業禁止地域の確認:

条例により、住居地域などでの営業が禁止されている場合があるため、用途地域の確認が必要です。

 

ちなみに、無届営業には罰則(50万円以下の罰金)があります。必ずオープン前にこれらの手続きを済ませておきましょう。深夜酒類提供飲食店営業をする際には、これらの手続きを丁寧に進めることで、安心して営業が行えます。

 

風俗営業許可 (社交飲食店)とは?

まず、社交飲食店とは風俗営業の中で、種別第1号に該当する営業です。風俗法における社交飲食店は「接待をする飲食店」を指します。つまり、飲食店の中で接待を行う場合、風俗営業となります。風俗営業許可は、公安委員会から取得する必要があります。

 

それでは、ここからは風俗営業許可(社交飲食店)について詳しく説明します。以下に、申請方法や条件、取得手続き、申請場所などを解説します。

 

▲申請の流れ:

・人的欠格要件の確認:過去の違反歴や身分要件を確認します。

・場所要件の調査:用途地域や保全対象施設との距離を確認します。

・構造設備要件の確認:営業所の構造設備を満たしているか確認します。

・申請書類の作成:住民票、身分証明書、建物の謄本などの書類を整えます。。

・所轄警察署へ申請書類の提出:申請書類を警察署に提出します。

・風俗浄化環境協会による実地検査:営業所の場所や内装を確認します。

・許可証の交付:許可が下りた旨を通知され、許可証を受け取ります。

 

特に、許可が受けられる場所かどうかの調査は重要になります。まず店舗の用途地域と保護対象施設の有無を確認します。用途地域は建物の建設や営業に適した地域を指します。住宅地では風俗営業許可が下りないことが多いです。保護対象施設(幼稚園、学校、病院など)が周辺にないかも確認されます。

 

申請に伴う注意点としては、まず時間と手間と費用が掛かることに注意して下さい。申請には時間(申請受理から許可交付まで2〜3か月)、手間(書類集めが多い)、費用(許可申請手数料)がかかります。また店舗ごとに管理者を選任し、定期的に管理者講習に参加させる必要があります。風俗営業許可は面倒な手続きですが、適切に取得することで営業を行うことができます。ちなみに定期的に警察職員が店に立ち入り、違反が発見された場合は行政処分を受ける可能性がありますので決められたルールは必ず厳守しましょう。

 

コンカフェ開業を成功させる秘訣

 

成功するコンセプトカフェ(コンカフェ)を運営するためには、独自の魅力と戦略的なアプローチが必要です。コンカフェは、顧客体験を重視するビジネスモデルであり、その成功は効果的な集客戦略に大きく依存します。

 

集客のための戦略を立てる際、以下のポイントに注意しましょう。

 

  1. 目指すべき顧客像の明確化

コンカフェを成功させるためには、どのような顧客層に魅力を感じてもらいたいかを明確にする必要があります。年齢、性別、趣味など、様々な角度から目標顧客像を定義し、そのグループが求める体験やサービスを提供することが集客への第一歩です。また、顧客の実際の需要を把握し、コンセプトを細部にわたり調整することが重要です。

 

  1. コンセプトの魅力を高める方法

コンカフェの成功は、その独自のコンセプトに大きく依存します。顧客が求める独特の体験を提供することで、その他のカフェとの差別化を図ります。内装、音楽、メニュー、スタッフの服装や振る舞いなど、細部にわたるこだわりが顧客の心を捉えます。季節ごとのイベントや限定メニューの提供など、新鮮さを持続する努力も重要です。

 

  1. ロケーション選びの重要性

ロケーションは、コンカフェの集客において重要な要素の一つです。顧客層が集まりやすいエリアに位置することはもちろん、コンセプトと調和しやすい場所選びが成功の鍵を握ります。アクセスの良さや周辺の競合状況も考慮しましょう。

 

  1. メニュー開発とその価値提案

オリジナリティ溢れるメニューは、顧客の単なる食事体験を越え、記憶に残る体験へと昇華させることができます。独自のドリンクや料理を開発し、その話題性で新規顧客を引き寄せましょう。メニューを通じての価値提案も重要です。顧客が求めるものは、ただの食事ではなく、それを楽しむ体験やコミュニケーションの場かもしれません。

 

コンカフェの開業費用を抑える方法

まずコンカフェの開業資金は、最低でも約300万円程度が必要と言われています。ただし、内装や設備にこだわる度合いによって上限はなく、1,000万円を超えることもあります。要するに、「最低300万円+内装や設備にどれだけこだわるか」で開業資金が決まります。

 

コンカフェの開業資金を抑えるには、主に以下の方法をお試しください。

 

・中古の機器・設備を利用する:

中古の機器や家具を活用することでコストを削減できます。

 

・必要最低限だけ揃える:

コンセプトに合った最低限の設備だけを揃えましょう。

 

・自社のHP・SNS運用に力を入れる:

広告費を抑えて、自社のウェブサイトやSNSで集客を図りましょう。

 

・POSレジを導入する:

効率的な会計処理を行うためにPOSレジを活用しましょう。

 

開業を検討中の方は、これらのポイントを参考にして資金計画を立ててみてください。コンセプトカフェ(コンカフェ)を開業する際、適切な資金計画と効果的な費用削減策は成功への鍵です。

 

 

まとめ

コンカフェ業界は、ローコストで営業できるメリットと、推し活文化がマッチしているため、利益率が異常に高いです。接待を伴わない営業で、夜から朝まで営業しているお店もあります。コンカフェは、原価率が低く、水商売の自由度が高いため、利益率が高いです。また、リピート率も高い傾向があります。実際、元コンカフェ経営者が秋葉原で2店舗のコンカフェを経営し、月商300万円、月利益100万円を達成していました。

 

是非この記事を参考に、コンカフェを開業する際はこれらのステップと注意点を押さえて、成功への道を歩んでみてください。