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ガソリンスタンドが儲かる時代は終わる|アウトレット燃料で利益を上げる裏ワザテクニック

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2030年までに純粋なガソリン車は製造終了となります。ガソリンスタンドは近い将来、大きな分岐点に直面し、財力のない販売会社はどんどん消滅します。特に2020年~2030年の10年は大きな転換期に突入することでしょう。窮地に立たされているガソリンスタンド業界ですが、そもそも現在は一体どのように利益を上げているのでしょうか?

 

 

今回は、そんなガソリンスタンドの現在と今後について語っていきたいと思います。ガソリンスタンドの儲けのカラクリや裏話なども紹介しておりますので、これから参入する場合は参考にしてみて下さい。それではさっそく見て行きましょう。

 

ガソリン車は2030年で終了する

 

2030年までに純粋な「燃料油走行車輌」は製造をしないと打ち出されました。いずれエネルギーは電気化されることは間違いありません。その電気も、いまは家庭用のコンセントからチャージする形を取っていますが、今後は間違いなく1台の車で全てを完結する充電不要の車が出てくるはずです。その車は発電機として使えて災害時にも役に立つように設計されるでしょう。

 

今はまだ燃料油を求める方々はたくさんいますが、今後は必ず違う物に切り替わっていきます。土木、建設関係車輛もどんどん変わっていくことでしょう。ガソリンスタンドは近い将来大きな分岐点に直面し、財力のない販売会社はどんどん消滅します。2020年~2030年の10年は大きな転換期に突入することでしょう。

 

現在のガソリンスタンドの実情

そんな事から、全国のガソリン消費量は右肩下がりで、使用量は減少傾向です。これは、温暖化対策などの観点からするとガッツポーズかもしれません。しかし、販売する側から見ると、想像を絶する死活問題です。また、2000年初頭から今日まで「地下タンク」問題がありました。貯蔵するタンクの老朽化、検査検定の期限切れなどが重なり、入れ替え作業が必要になったのです。費用は1か所で3千万~4千万円。小規模で経営する個人事業主などは、廃業する場所が続出しました。

 

それと同時期に、セルフスタンドの規制緩和もあり全国的にフルサービスのスタンドよりも、セルフの建設・改装が進みました。そんなこともあり、販売した利益だけでは経営が難しい状況となっています。

 

ただ、生き残っているガソリンスタンドはどのように利益をあげているのか、カラクリを記述していきます。少し解釈が難しい書き方になる場所もあるかもしれませんが、ご了承ください。出来るだけ簡単に説明いたします。

 

ガソリンスタンドの儲けのカラクリ

 

儲けの出し方は、燃料油、タイヤ販売、車検実施、自動車保険手数料、自動車部品販売、自動車板金作業、洗車、オイル交換、その他車に関わる軽作業(タイヤ交換やパンク修理やバッテリー充電など)となります。今では全国どこのでもこのような内容で事業展開していると思います。

 

この中で本来主軸となる「燃料油販売」が燃費向上の為、販売数量の減少、セルフスタンドの台頭により儲けを出すことが困難な状態になっています。さらに原油には浮き沈みの波があり、仕入れ価格も日々変動します。10年くらい前にはガソリン価格が200円近くまで高騰しました。そのような中で生き残るにはどのように利益を出して経営しているか?

 

アウトレット燃料で利益を上げる裏ワザ

 

燃料油を売る場所では販売メーカーの看板を掲げて、うちで扱っているのはこれですよ~的な感じで店作りをしています。オレンジ色、青い色、黄色、赤い色など、今ではたくさんの看板が街に溢れています。その看板の燃料を本来は販売しているはずです。「はず」ですよ。ちょっと考えてみてください。あなたは、油を見たことありますか?※この記述は私的な考えが含まれています。全国すべての販売所に通ずることではありません。

 

AとBの容器に入っていて、見て区別付きますか?私的にほぼ100%無理だと思います。ガソリンって種類あるの?なんて思った方もいるかもしれません。世の中で一般的に呼ばれる「油」には色々な種類があり、製造工程も若干違い、製品の良し悪しっていうのがあるのです。

 

世間では「アウトレット」なるショップや商品を呼ぶことがありますよね?同様なことがガソリンにもあるのです。例えば、Aの超有名な石油メーカーから仕入れるのが1L100円だとします。Bの仕入れが1L80円のアウトレット燃料だとします。店頭販売価格を110円で販売すると、利益に大きな差が出てくるのがわかります。これが、年間を通じて何千万リットルの販売と考えると、楽勝で億の利益差が発生するのです。

 

例:月間販売300kL/年間3600kLの販売

単純に仕入れ100円で販売110円の場合1L/10円の利益

つまり、3千6百万円の利益になります。

ですが仕入れ80円で販売110円の場合1L/30円の利益

1億8百万円の利益になります。

 

利益に倍以上の差が出ます。7千2百万円の差が簡単に出ます。これが同じ会社内で2か所や3か所とあるわけです。経費もかかりますが、会社全体の年商がいくらになるか、恐ろしい数字が出てくるわけです。多少赤字の場所があっても、いくらでもカバーが出来るというわけです。

 

しかし思いかえしてください。燃料油の販売は減少傾向である。これポイントです。本来、メーカーは看板を掲げさせているのですから、違うメーカーの燃料油の販売なんて無理では?と思いますが、燃料油の販売はスタンドだけではないのです。輸送所というところがあります。タンクローリーで軽油や灯油、重油を配送する施設のことです。

 

ここでは、施設などの大口(たくさん燃料を使用するところ)のお客様を抱えていて、それこそ年間何千万リットルもの燃料を配達しています。この輸送所にアウトレット燃料を卸させ、薄い利益を濃い利益に持っていく手法を取るのです。

 

このアウトレット燃料も種類があり、日によって仕入れ価格が小刻みに変動します。1円の仕入れが運命を左右します。安い時にとにかく買い占め、高い時期をやり過ごす。この仕入れテクニックを利用し、スタンドにも時々燃料油を卸す。

 

思いかえしてみてください。サービスステーションに大きなタンクローリーが停車していて、その車両にその場所のマークが付いているか確かめてみましょう。付いていればその石油メーカーの中身でしょう。付いていない場合は…アウトレット燃料だと思って下さい。※但し、一概にはそうではありません。契約している輸送屋さんのデザインの車両もありますので。

 

今後の石油業界とガソリンスタンド

はっきり言うと、今後この業界は明るくありません。ですが、各社は次なる手を一所懸命に模索中だと思います。生き残り競争は激しくなる一方ですが、設備投資に余念がなく、電気チャージステーション、ガス燃料ステーション、水素ステーションなど、今後の世の中の需要に応じるべく設備を整えているのも確かなことです。ただそれが出来るのも大きな財力をもつ企業の一部だけです。中小のガソリンスタンドは本当に大変な転換期を迎えていることでしょう。

 

山間部や田舎町では、スタンドの在り方が都市部とは全く違います。それこそ「ホットステーション・コミュニティ」的な意味合いが多く、また田舎のスタンド経営者の半数以上が高齢者であることも事実です。

 

今後どうなるかはわかりませんが、大手企業が片端から独占して買収を進めるのではなく、傘下に入れ、個人の経営を助けるようなやり方で仲良くサポートする形で、助け合いのあるような業界になって欲しいです。個人事業主として成立し、まだまだ伸びシロがあり、新規で参入することが出来る業界であって欲しいと思います。

 

まとめ

車を作り、販売・部品を製造・している会社がありますが、「なぜ車を作るメーカーが燃料油やオイル、付随するものの製造販売をしないのか」今では、車検・タイヤ販売取り付け・車両保険の受付・洗車・コーティング施工、車屋として幅を広げてはいますが、燃料油の販売は一切行いません。

 

ト〇タやス〇キは電気自動車のチャージに力を入れていますが、もしかすると今後は自動車メーカーがエネルギーの供給事業を大々的に行ってくるかもしれません。そうなると、今までのスタンドはもっともっと厳しく追い込まれます。2030年の製造見送りがどう影響してくるでしょう。ここがこれから先の1つのターニングポイントになる事は間違いないでしょう。