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児童相談所や児童福祉施設に隠された闇とは|児童福祉事業と保育士の関係性について

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児童福祉施設で働いていた保育士です。優しい人が多い印象を受ける児童福祉業界ですが、実はその裏にはかなりの闇が隠されているのが現状です。

 

児童福祉施設で働くにはどうしたらいいの?そう考える前に、まずは一度こちらの記事をご覧ください。

 

 

今回は実際に私が児童福祉施設で学んだことを交えつつ児童福祉業界の闇に迫っていきたいと思います。

 

児童福祉事業の種類と特徴

児童福祉事業とは、児童の健全な発達と福祉の確保を目的とした事業のことです。児童福祉事業には、社会福祉法で定められた「第一種社会福祉事業」と「第二種社会福祉事業」の2種類があります。

 

第一種社会福祉事業とは、児童の保護や養護を行う施設を運営する事業です。例えば、乳児院や児童養護施設、障害児入所施設などがこれにあたります。第一種社会福祉事業は、利用者の保護の必要性が高いため、経営が安定している必要があります。そのため、原則として国や地方自治体と社会福祉法人しか行うことができません。

 

第二種社会福祉事業とは、児童の健全育成や支援を行う施設やサービスを提供する事業です。例えば、放課後児童クラブや障害児通所支援事業、児童自立生活援助事業などがこれにあたります。第二種社会福祉事業は、利用者への影響が第一種と比べると小さいため、経営主体は決められておらず、届出をすれば事業を行うことができます。

 

 

児童福祉業界で働くには

私が働いていたのは、児童発達支援事業所という福祉施設になります。児童発達支援事業所は、児童福祉法に則って運営されており、国のお金(税金)を大部分の利益として運営されています。

 

この施設は児童の中で何らかの障害を持つ子や支援が必要な子供が国から受給者証を発行してもらえた場合に通える仕組みになっており、施設は国からの支援によって運営を行っています。

 

※保護者のいない子供を保護する「児童養護施設」と相違はあまりありません。こういった施設には、様々な職種の方が在籍しています。以下。

 

・児童指導員

・手話通訳士

・社会福祉士

・精神保健福祉士

・介護福祉士

・保育士

 

ちなみに、児童指導員とは、児童福祉施設で過ごす0〜18歳までの子どもたちの援助や育成、療育などを担当する人のことです。児童指導員とは、児童福祉施設で言う先生的な役割になります。児童指導員として働くには「任用資格」を取得したうえで、公立の場合は公務員試験を、私立の場合は各施設の採用試験を受ける必要があります。

 

任用資格を取得する方法は以下の通りです。

 

・4年制大学または大学院の、指定する学部・学科・専攻を卒業する

・福祉系の専門学校など、厚生労働省の指定する児童指導員養成施設を卒業する

・高卒以上の学歴を有したうえで、児童福祉の実務経験を2年以上積む

・幼稚園・小・中・高いずれかの教員免許を取得する

・社会福祉士資格または精神保健福祉士資格を取得する

 

このように、学校の先生になれる教員免許状をお持ちの方や、心理学、社会学、社会福祉学、教育学などを学んでいて、大学を卒業した方(大学の卒業証明書にこれらの学問の名称がないと児童指導員として認められません)が取得できる資格になっております。

 

 

児童福祉業界と保育士の関係性

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さて、児童福祉施設で保育士と児童指導員のどちらが需要があるか(必要とされているか?)ご存じですか?当然、児童福祉施設で言う先生的な役割の児童指導員の方が需要があると思いますよね。ただ違うのです。経営を成り立たせる上では保育士が児童指導員よりも必要とされるケースが多いのです。

 

実は、保育士は児童指導員に比べ、国で認めてくれる「加配加算」が高くなるのです。加配加算とは、国にお金を請求する際に記載する一つのオプションのようなものです。保育士を雇っている事業所の方が、児童指導員を雇っている事業所に比べ、請求額が上がる傾向があるのです。そのため、ほとんどの児童福祉施設では保育士を積極的に雇っているのです。

 

児童福祉施設の給料事情と利益の出し方

施設によりますが、どれだけ長い期間働いたとしても、短大や専門学校卒の学生の方が、大卒の方に比べ給与が低くなる傾向があります。その為、大卒の福祉資格を持っている児童指導員と呼ばれる資格保有者を雇うよりも、保育士を持っている短大卒や専門学校卒の学生を積極的に雇うことを推奨している施設が多くあります。

 

つまり、先ほど紹介した「加配加算」を目当てに、短大や専門学校卒の学生を安い値段で使い捨てていくという事業所が存在するのです。ちなみに、施設によりますが児童指導員と保育士の仕事内容に相違はあまりありません。

 

児童福祉施設で働いてわかった事

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いくつか児童福祉施設を渡り歩いてきましたが、正直、児童福祉業界はブラック企業が多いです。

 

例えば、私が働いていた大手企業のフランチャイズ、児童発達支援・放課後等デイサービスを運営する「可能性は無限大」で有名な会社では、大手の仲介派遣会社を利用しての採用でしたが、採用費用をけちることで、経費削減を行っていました。「お金がもったいないから採用されたこと言わないでね。採用費用ばかにならないの」と言い、採用された事を仲介派遣会社に言わないように脅迫してきました。

 

また、施設によりますが児童福祉業界は残業代もほぼほぼ出ないことが多いです。というのも、残業が発生しても、タイムカードを打刻した後に、仕事をするように指導されます。もし残業した後に、タイムカードを押そうものなら、「あならがタイムカード押し忘れたのよね?」といわれ残業代として認めてもらえませんでした。

 

当然サービス残業となります。また、最悪の会社の場合だと交通費の支給が一切ありませんでした。(うやむやに処理されてしまいました)

 

働いてわかったこととしては、福祉業界では、優しい気の弱い人は、面倒な仕事を押し付けられ気味です。弱い人は、いいように利用されてしまう業界です。私は言いたいことを我慢してしまう面があったので、非常に我慢していました。サービス残業の方も月平均80時間程度していたと思います。

 

福祉業界は職場いびりも多い業界です。福祉の事業所は女の園で、女性同士の人間関係で気を使うので、非常に疲弊し、自己主張が出来ない方はかっこうのいじめの対象になります。私も毎日のようにパしられつらい思いをしました。

 

 

まとめ

この業界にいると、性格が歪んでしまいそうになりますが、それでも頑張ることが出来るのはやはり子供達の笑顔があるからです。いじめられうつ病になりかけた私ですが、今でも福祉業界に在籍しています。会社を辞めたいと日々思っていますが、嫌な環境だからこそ、自分のスキルを磨こうという向上心につながるので、それはそれで良かったなと思っています。私は将来経営側に回りたいと思い日々スキルを磨いています。今回記事にさせて頂いた福者の闇を反面教師にして頑張りたいと思っています。