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バーゲンセール時の値段に隠されたビジネス戦略|単純だけどつい騙されるセール安売りの心理

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世の中には安くて良い物がたくさんあります。ユニクロ・GU・しまむら・西松屋・ワークマンなどのファストファッション系店舗で十分オシャレに着飾れます。なんなら古着もあるし。

 

ただ、人気ブランドや高級ブランド店があればやはり気になる。少し背伸びして買っちゃうこともありますよね。バーゲンセールやタイムセール祭りなんてやっていたらついつい高い物をお得だと思って買ってしまっていませんか?

 

でも皆さんが思うほどお得でもないし、店舗もそこまで利益を削っている訳じゃない場合もあるのです。そうです、皆さん単純な安売りイメージに騙されているのです。

 

 

今回は、そんなバーゲンセールやタイムセールに隠されたビジネス戦略をご紹介致します。安売りは好きですか。衝動買いしちゃいますか。ラッキーと思い財布を開く前に、まずはこの記事をご覧ください。

 

アパレル業界とブランドイメージ

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まず、ブランド品というものはブランドイメージをかなり大事にしています。オリジナルブランドを展開するアパレルであれば店名=ブランド名という会社も多いです。圧倒的なロープライスを武器に商売している会社は別として、そうでないアパレルはやはりブランド名で商売をしています。

 

ですので、基本的には安売りをしてブランド価値を下げるようなことや、普段は利用しないお客様に安売りをしてブランドを好きで買っていただいているファンをがっかりさせることは当然避けます。

 

ただ、この不景気の流れ、ブランド業界はかつてないほどの苦境に立たされています。売れない、在庫は残る、バーゲンで売りさばくのはブランド価値や顧客に迷惑をかける。でも安くしないと売れない、そんな悪循環から抜け出せないアパレル企業が多くあるのが現実です。

 

アパレルブランド業界の敵は同業者

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そんなブランド業界の最大の敵は、同業者のユニクロ・GU・西松屋・しまむらといったエブリデイロープライス(毎日安い)のアパレル店舗です。

 

これらの店舗と争うには、やはりブランドイメージより「値下げ」を行うしかないのです。バーゲン時期だけ安くしていても売上はとれず、残った大量の在庫を消化するにはやはり利益度外視の値下げも必要になります。

 

そうなると、ブランドとはいえバーゲン以外の時期でも価格を下げるといった販促をして対応するするしかない状況に追い込まれます。

 

バーゲンセールやタイムセールに隠されたビジネス戦略

では、ブランドはどういった値下げを行うのか。もちろんですが、利益度外視などという事は絶対致しません。実はこの値下げに、ブランドのプライドと戦略が隠されているのです。さっそく見て行きましょう。

 

▽2枚目半額キャンペーン

まずはよくある2枚目〇〇%OFF、2枚目半額といった販促です。2枚目半額―――っ!とついつい半額の二文字に目がいきますよね!これもからくりがあります!すべてかどうかはわかりませんが、価格が違う商品であれば安い方が半額になります。また3枚目は半額にならず4枚目が半額になるケースもあります。

 

例:1000円+1000円であれば500円引きで合計1500円。もとの合計金額から25%引き。この時点で半額だけにつられて2枚買っていただけたので店としてはありがとうです!(利益は0円+500円で500円の利益)

 

例:1000円+2000円の場合安い方の1000円が半額で合計2500円。約16%引きとなっており すでに半額だけを意識していたお客様からすればまったく半額には遠い値引きになっています。(利益は0円+1000円で1000円の利益)

 

2つの例で、値引き率は25%から16%と約5分の3に抑えられた一方でなんと利益は2倍になっています。

 

一見すると半額というものすごく安く見える販促も2枚目半額や安い方を半額にするという仕組みでそれなりに儲けをつくっているわけです。しかも期間限定とすることで顧客へのダメージ・ブランドイメージ低下も最小限に抑えられます。

 

これをせずに売れ残ってバーゲン時期に全品30%~50%OFFなんてしたらどうなります?それこそ利益ぶっとび~~の出血大サービスどころか流血で死んでしまいます。

 

▽バーゲンセールやタイムセール

バーゲン時期によくあるタイムセールやバーゲンセールも、単純ですがさらに安くするようで実際はイメージするほど安くはなってはいません。

 

2000円の商品がバーゲンで50%OFFなら1000円ですよね、タイムセールでさらに20%OFFと言われると、まさかの70%OFFになると勘違いするお客様が少なくありません!そんなわけないです!

 

50%OFFの1000円、そこからの20%OFFで800円、実際はもとの2000円からの60%OFFということです。まぁ今に始まったことではないですがこういったイメージ以上の安売り効果を狙った販促や言い回しがかなり多いです。

 

▽もともとの価格設定

もともとアパレルブランドはブランド価値を大事にするため、ブランド価値を上げるため初めから低い価格設定はしたくありません。ただし、ここ数年のアパレル淘汰やロープライスに対応するにはどうしても安売り販促に頼らざるを得ない状況です。

 

ただでさえ、商品そのものの価値にブランドの負荷価値を上乗せした価格設定にもかかわらず、安売り販促を見越したさらなる上乗せ価格設定をしているケースも全くないわけではありません。

 

安売り前提の上乗せ価格設定することで、安売りイベントの際にはお得感を出しながらきっちり利益はもとの利益を確保しているなんてからくりもあります。

 

今のお客様はそこまでバカな方ばかりではないので、簡単には騙されないとは思いますが・・・

 

セール安売りに騙されない為の心得

基本的には安くはなっているので滅茶苦茶損をすることはないとは思いますが、バーゲンセールやタイムセールという言葉につられて必要以上に買ってしまえば出費は増えてしまいます。そうならないためにレジに行く前にしっかりと確認することが必要です。

 

  • とにかく店員に理解できるまでセール内容を説明してもらう(レジで気付いて、かっこ悪くて断り切れずにそのまま仕方なく買ってしまうお客様もいます)
  • レジに行く前に店員に購入金額を電卓で計算してもらう。
  • 値引額やイメージで安さを判断するのではなく、商品そのものに本当にその値段を払ってでも欲しいと思う価値があるかを冷静に判断する。思い込みの勢いでお買い得だからと衝動買いしない。
  • 後悔しているならいっそ返品、返金も!セール品でも返金できる店舗はあります(その辺は店舗のルールは要確認)

 

友達や家族といった複数人で買うのであれば必要以上に買うことを抑えられます。むしろ賢い買い物になる場合があります。自分は1枚しかいらないけど、もう一人1枚しか欲しくない友達がいればうまく2枚目半額イベントを出来ますよね。

 

店舗はある程度の利益を確保できている安売りイベントなので、お客側も負けじとこれぐらいのことをしてさらにずる賢く買い物するのもアリです。

 

まとめ

アパレルに限らす見た目やイメージで誇張させる手法はかなり多いです。最大の節約はなにも買わないこと、出費は0です!どんなにお買い得でも買えば出費は発生します。本当に欲しいものを欲しい時に欲しいだけ買うという、消費者であってもある意味仕入れ感覚をもったお買い物をすることが本当に賢い買い物だと思います。

 

今は安くても本当にいいものがたくさんあります、ブランド品だから決して価格に見合った品質であるとは限らないですからね!90%OFFでも10,000円であれば、金額だけ見れば決して安い買い物ではありません。それに気づかず買ってしまうお客がどれだけいるか・・・。

 

売る側以上に、買う側はもっと賢く冷静になることが、これから本当に必要だと思います。お金持ちはむしろどうぞばんばんお金使ってください!決して裕福とは言えない人が多い時代に、稼ぐ努力も必要ですが、買う努力や知識を増やす努力もしていくことをおススメします。稼げるお金が決まっているなら、出ていく金額を少しでもコントロール出来るようにならないとねーーーーー!ある意味プロ意識もって買い物しましょうよ!お得な買い物、全然恥ずかしくもないし、むしろ頭のいい賢い人だと思います。