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損害保険と生命保険の営業マンが稼げる理由|保険代理店事務員が教える給料事情と職場環境

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今の会社給料が安すぎる。もっと給料くれるところに転職したい。そう思って求人誌を見た時、まず目に飛び込んでくるのは高額の給与を売りにしている損害保険や生命保険の営業マンではないだろうか?

 

では実際に、生保と損保ではどちらが稼げるのか?結論から、生保よりは損保がおすすめです。ではなぜそう言えるのか、詳しく見ていきましょう。

 

 

今回は、そんな生保と損保の営業マンの給料事情から職場環境。保険屋が儲かる理由を全て暴露していこうと思います。

 

損害保険と生命保険とは

 

女性で「保険の営業」と聞くと、“生命保険のおばちゃん”が頭に思い浮かぶ方が多いと思うのですが、損保(損害保険)と生保(生命保険)では対象物が全く違います。

 

まず生命保険(以下生保と約します)は人の体に対して保険を掛ける商品を扱っていますが、損害保険(以下損保と約します)は財物、つまりは車とか建物とか工場とか、モノに保険を掛ける商品を扱っています。

 

どちらも営業職といわれるセールスが販売しますが、生保と損保では利益の出し方、つまりは売り方が全く違います。

 

生保では何億も売り上げるスーパープレイヤーがいる一方で、周囲の友達みんなを保険に入れた挙句に2年程度でやめてしまう方が多いです。ところが損保の営業さんは、比較的長続きします。

 

損保業界でも一億プレイヤーは目立つ存在ですが、一千万プレイヤーはざらにいます。つまり、周りを傷付けずに長く働くのであれば生保より損保が圧倒的におススメという訳です。それはなぜなのか、以下で詳しくご説明したいと思います。

 

損害保険営業と生命保険営業の違い

 

生保も損保も、保険会社に所属して保険を売るというところは同じです。セールスのが既定の期間以内(たいていは2年から3年)に基準の金額に達しないと、会社にいられなくなってしまうところも、損保も生保も同じです。

 

ただ、生保より損保のほうが圧倒的に長続きしますし、売り上げ(お給料という体裁はとっていますが、要は本人の売り上げた保険の一部を手数料としてもらっています)も長い目で見ると損保のほうが圧倒的に多いように思います。

 

生命保険営業の給料事情

それはなぜかというと、生命保険は、毎月いくらかのお金を払いますが、その支払いは長く(ほとんどは一生涯)続きます。

 

例えば20歳で毎月2500円の生命保険に入ったとしても、生命保険を実際に請求するのは、商品にもよりますが、1年後や2年後ではありません。早くても10年後とかですよね。なので、実は生命保険は、一生に一度のかなり高額のお買い物をしているわけです。

 

売る側にしてみると、生保を一本売ると、その生命保険の払い込み総額の何パーセントかが販売者の手元に入ります。つまりは、ものすごい手数料が入ってきます。

 

例えばですが、赤ちゃんにお守り代わりに、月3500円の生命保険を60歳満期で付けたとします。一年間42000円×60年=252万円です。

 

手数料は会社によってもその方のランクによっても違いますので、何とも言えませんが、仮にその5パーセントが入ってくるとしても約13万円の手数料です。

 

仮に保険を掛ける方が、就職したばかりの22歳さんだったりすると、もう少し補償をいろいろ、積み立ても・・・なんてやっていると、月の保険料はすぐに1万円近くなります。手数料もそれなりに増えます。

 

でも、同じ人には何本も生命保険を売れません。(一人で何本も生命保険に入る人はあからさまに怪しいですよね)だから常に、新しいお客様を探さなくてはいけません。そこが生保の難しいところです。

 

一回の手数料は大きい。でも、数を稼げない。ただ、逆の言い方をするとお客さんを何人も探してくる力のある人は、すぐに一億プレイヤーになれるという事です。

 

損害保険営業の給料事情

損保は、扱うのは建物の火災保険や車の保険です。(もちろんそればかりではなく商品は多岐にわたりますが、比較しやすいように車や家を例に挙げます)一つ一つの金額は小さいのですが、保険のほとんどが一年更新なので、一人お客様を見つければ、お客様の気が変わらない限りは、一年に一回そのお客様から手数料をいただくことができます。

 

手数料は、会社やそのセールスのランクにもよりますが、保険料の10パーセントから20パーセントがセールスの手数料となりますので、年間5万円の自動車保険に入っていただいている場合は。8000円から10000円が手数料として入ってきます。

 

生保に比べると少ないですね。でも、毎年です。車の保険に全く入らない人はなかなかいないので、一度顧客になっていただければ、よほどやらかさない限りは、ご縁は長く続きます。

 

家の保険も同様です。大事なマイホームに保険を掛けない方は、やはりあまりいませんので。車のお客様とご縁がつながれば、家、家財・・・と、どんどんその方の財物に保険を売れるのも、損保のおいしいところです。一つ一つの手数料は少ないかもしれませんが、チリも積もればなんとやら、で、気が付くと一千万円プレイヤーだったという方を何人も存じています。

 

生保営業と損保営業の職場環境

 

生保ははっきり言えば入れ替わりが激しいです。もちろん会社も、たくさん売れるように全面バックアップしてくれますし、教育もしてくれます。人間関係も昔ほどはごちゃごちゃしていません。

 

職場の人間関係をかき乱すような人が保険を売れる時代はもう終わったからです。

 

ただ逆の言い方をすればどんなに人間的にいい人でも、売れなければ(成績が達成できなければ)会社には残れません。2年から3年で切られることが多いです。2年で生保レディーをやめるママ友が多いのはそのためです。(そもそもママ達も、2年でいいからやってみない?と言われて始めることが多いのではないでしょうか?)

 

生保は職域と言われる、新規のお客さんの絶えない”狩場“を持っているかどうかが、セールスの運命を左右することが多いです。

 

一方、損保も決して甘くはありませんが、販売できるジャンルが多く、かつ選択肢も多いので、生保よりは生き残る確率が高いです。

 

また、フリーのお客様を会社が斡旋してくれたり、廃業してしまったセールスや保険代理店のお客様を引き次ぐことも多いので、自分で集客することも大事ですが、棚ぼた式にお客様と出会えたりします。その出会ったお客様に新しい保険を売れるかどうかでセールスの運命が変わります。

 

保険の営業マンに向いている人

生保は人柄、損保は知識と言われます。特に損保のセールスは販売する保険商品が多岐にわたるので、勉強量は生保より確実に増えます。

 

また、家や車以外にも、工場や工事の保険なども販売しますので、関係法令などを熟知していないと、損保を売り続けるのは難しいです。

 

ただ、車の保険などは額が小さいですが、工事の保険や工場の保険などは高額の保険料を扱うので、手数料もその分高くなります。勉強は大変ですが、頑張りがお金になって跳ね返ってくるのはうれしいことです。

 

FP(ファイナンシャルプランナー)など、2級レベルを持っていれば、工場物件でも社長さんと対等にお話ができると思いますので挑戦してみるといいかもしれません。

 

ちなみに保険会社で働いて分かったことですが、損保はやはり長続きします。これは言い切れます。2年続いた方は、そのまま働き続けることができると思います。会社からのバックアップは損保も生保もありますが、生保は人柄に加えて、タイミングというか、売れる売れないの運の要素がかなり強いように感じます。

 

損保は商品知識さえしっかりついていれば、続く方が多いように感じます。損保で続かない方は、コミュニケーションが苦手な方か、勉強が嫌いで試験に受からなかった方か、事務作業が苦手な方が多かったように思います。

 

まとめ

損保が儲かる理由をお伝えしました。ポイントとしては、

 

・一人の顧客に複数の商品を売ることが可能

・1年に1回手数料が入る

・顧客の引継ぎができる

 

ということを挙げられます。損保も生保も、セールスを受け入れる窓口の広さはすごいです。ほぼ全開、と考えていいと思います。(内勤や事務はなかなか門戸が狭いのですが。お給料も安いです。私もこんなにコミュ障じゃなかったらセールスやりたい!とずっと思っていました。)この記事が、セールスで一旗揚げたいという方の参考になれば幸いです!